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Neurophet社、認知症診断SWの日本進出で株価急騰

 

 

2025年9月9日

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脳疾患の診断・治療人工知能(AI)専門企業のNeurophet(380550)社の株価が大幅に上昇した。

Neurophet社は9日KOSDAQ市場で、直前取引日に比べて19.76%(2,600ウォン)急騰した、15,760ウォンで取引を終えた。 

Neurophet社の株価は9日、日本東京都健康長寿医療センター(Tokyo Metropolitan Institute for Geriatrics and Gerontology)と脳神経退化画像分析ソフトウェアの「ニューロフェット・アクア(Neurophet AQUA)」の供給契約を締結したことから力を受けたこと。

Neurophet AQUAは、患者の脳MRIを超高速で定量分析して、脳の萎縮と白質変性などを数値化し、アルツハイマー病と血管性認知症などの神経退化疾患のパーソナライズした分析レポートを提供する。

今回の契約により、アルツハイマー病の研究分野で競争力を持っている日本の研究機関にNeurophetAQUAを供給することになって、その技術力が認められたことは勿論、日本市場への進出を本格化したことに意味がある。

今回の納入先である東京都健康長寿医療センターは、老人医学分野に特化した研究機関で、最近Neurophet社が科学諮問委員として迎え入れた岩田敦(Atsushi Iwata, M.D., Ph.D.)博士が現状副所長として在職している。 

Neurophet社は日本で「ニューロフェット・アクア(Neurophet AQUA)」、「ニューロフェット・スケールペット(Neurophet SCALE PET)」、「ニューロフェット・アクアAD(Neurophet AQUA AD)」が、日本医学放射線学会(JRS)から日本健康保険の加算診療報酬対象の製品として公式認証を受け、これを基に日本の大手医療機器・医薬品専門流通企業のほくやく竹山ホールディングスとパートナーシップを結んで、日本全域の医療機関を対象で市場拡大に拍車をかけている。

2016年五設立されたNeurophet社は、人工知能(AI)技術基盤の脳画像分析ソリューション及び、治療医療機器を研究開発する専門企業。光州科学技術院(GIST)で、次世代ニューロナビゲーションシステムを開発したビン・ジュンギル氏とキム・ドンヒョン氏が共同で2016年3月に創業した。

人によってそれぞれ違う脳構造を、人工知能(AI)を活用して超高速で分析することにより、従来の脳画像分析及び治療市場での限界を克服していく。

主要製品としては、脳神経退化MRI画像分析ソフトウェア「ニューロフェット・アクア(Neurophet AQUA)」、PET画像の定量分析ソフトウェア「ニューロフェット・スケールペット(Neurophet SCALE PET)」、認知症治療薬の処方と治療効果・副作用のモニタリングソフトウェア「ニューロフェット・アクアAD(Neurophet AQUA AD)」などを保有している。他には脳卒中とうつ病などの脳疾患の症状を改善したり、治療するための脳電気刺激用の画像治療計画ソフトウェア「ニューロフェット・テスラボ(Neurophet tES LAB)」と、非侵襲型の脳電気刺激機器「ニューロフェット・インク(Neurophet innk)」を開発して、治療分野まで事業を拡大した。

最近、製薬バイオ業界でアルツハイマー病治療薬の開発に速度を高めている中で、処方と治療効果・副作用まで精密に管理できるソリューション導入の重要性が浮かび上がっている。特にレケンビ(成分名:レカネマブ)、ケサンラ(成分名:ドナネマブ)などアルツハイマー病治療薬は、副作用モニタリングが必須的であるため、副作用関連の脳画像バイオマーカーを分析可能なNeurophet AQUA ADに対するグローバル的な需要と期待感が高まっている。

Neurophet AQUA ADはMRI(磁気共鳴画像法)及びPET(陽電子放出断層撮影)の画像を定量分析して、抗アミロイド抗体治療薬の全般にわたった精密な脳画像分析機能を提供するソリューション。

今年7月29日には、抗アミロイド抗体治療薬を開発しているグローバル生命工学企業のロシュ社(F.Hoffmann-La Roche Ltd)との共同研究契約締結を公式化して本格的な協力に突入した。

又、実際の医療現場でソリューションを適用すること以外にも、新薬開発臨床試験にも参与している。去年から認知症治療薬開発会社のARI BIO社の新薬開発臨床試験に対する画像分析プロジェクトを遂行していて、今後同伴診断市場への拡張を目指している。

Neurophet社は脳疾患の診断から治療設計と治療までの、全サイクルにあわったAIソリューションを保有しているため、脳疾患の診断及び治療分野で独歩的な優位を確保していると評価されている。

Neurophet社はグローバル市場への進出にも速度を高める計画。主要製品を中心に、韓国で17件をはじめに、米国で5件、欧州で1件、日本で6件、シンガポールで5件、タイで1件の許認可を獲得し、追加で16件の許認可を進めている。

中国のソフトウェア医療機器製造社のBeijing LADO Technology社と独占販売契約も締結し、シンガポール総合病院(Singapore General Hospital)にNeurophet ScalePETの導入が決定されるなど、アジア市場への販売も本格的に行われている。

又、ニューロフェット社は、グローバル製薬会社の新薬開発の臨床試験画像を専門で気に分析するイメージングCRO(Imaging CRO)サービスも提供している。現状イーライリリー社、ロシュ社とデータ共有及び研究協力を締結したことにより、これに連携した事業が今後拡大されると期待している。 

最近は国際アルツハイマー病及びその他の認知症登録財団(InRAD)と業務協約(MOU)を締結し、アルツハイマー病と認知症関連の臨床データのグローバル標準構築のための協力を一層強化する。これを通じて、グローバル認知症臨床データを基に、Neurophet社のAI基盤脳画像分析ソリューションのグローバル臨床への適用性と信頼度をより高めることが出来ると期待する。

 

 
部署名:SEOIL E&M 企画マーケティンググループ
TEL :+82)31-605-2039
E-mail : pl@seoilenm.com
ソース:韓国『BIOTIMES』https://www.biotimes.co.kr/news/articleView.html?idxno=23955