2025年12月10日
脳血管が風船のように膨らむ「脳動脈瘤」は、破裂したら死亡率が50%に達する重症の脳疾患である。早期発見が何よりも重要であるが、明確な症状がなく、検査費用や時間的な負担があるため、多くの患者が破裂した後病院を訪ねる。
このような課題を解決するために、健康診断データだけで脳動脈瘤の発病リスクを予測人工知能(AI)サービス「ANRISK(アンリスク)」を開発した企業がある。ソウル市が造成したバイオ・医療創業支援プラットフォーム「ソウルバイオハブ」に入居しているTALOS(タロス)社。TALOS社の代表取締役のキム・テクギュン氏と会って、「ANRISK」が創り出す変化について聞いてみた。キム代表は10年間ブンダンソイル大病院の神経外科教授として勤めながら、数多くの脳血管疾患患者を診療してきた医師出身の創業者。
―TALOS社はどのような企業か。
「TALOSは、『予防できる疾患をデータサイエンスにて予防する』とのビジョンを基に、人工知能技術を活用して重症疾患を事前に予測するソリューションを開発する企業。10年間脳血管疾患患者を診療してきた臨床経験をに基づいて予防医学ソリューションの開発に立ち上がった。」
―脳動脈瘤はどうやって発見されるのか。
「主には磁気共鳴血管造影法(MRA)や、コンピューター断層撮影(CT)のような脳画像検査で発見できる。しかし、費用・時間の負担、造影剤や放射線に対する恐れがあって、多くの人が検査を受けてない。特に、殆どが症状があまりないため、破裂された後に病院を訪ねることが多くて、医師としてはもどかしい場合が少なくない。」
―ANRISKはどんなサービスであるか。
「ANRISKは追加検査なしで、健康診断の結果だけで脳動脈瘤の発病リスクを予測するAIサービス。血圧、コレステロール、BMI(ボディマス指数)のような基礎健診データを基にリスクを計算して、高リスク群を早期に見つけて破裂する前に発見できるように助ける。」
―様々の脳疾患の中で脳動脈瘤を先に選択した理由は…
「脳動脈瘤は破裂する前まで殆ど症状がないが、破裂したら死亡率と障害率がとても高い疾患。しかし、破裂する前に発見できれば殆どが手術を通じて完治できる。早期発見したら90%の確率で治療ができるため、『危険は高いが治療可能性も高い疾患』とのことから、脳動脈瘤を優先的に開発対象とした。」
―ANRISKはどうやって利用するのか。
「ANRISKは病院や健診センターで利用できる。現状韓国内の約50カ所の病院で使用している。定期健診の際に測定する血圧・コレステロールなどの基本健診データを基にAI分析を進めて、一般健診の結果レポートとともに、個人別のANRISK分析レポートも提供される。又、簡便に利用できるアプリもリリースした。個人が自分の健診結果を用いて脳動脈瘤のリスクを評価できる。個人が直接数値を入力することではなく、国民健康保険公団が提供する本人の健診結果が自動で連動されるため、容易く使用できる。」
―今後の目標は…
「TALOSは最近『ソウル市-ロシュ・ダイアグノスティックスStartup Sprint Demo Day』で優勝して、グローバル企業との協業機会を確保した。これを基にソウルバイオハブの後続プログラムを通じてグローバルパートナーシップを強化し、海外市場への進出を本格化する計画。又、健診データで予測できる様々な疾患分析ソリューションを拡張して、医療現場の効率性と予防医学の価値を実験するヘルスケア企業として成長することが目標。」