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Neurophet社、認知症診断を支援するAI基盤の脳疾患映像分析ソリューションを開発

作成者: Team|Nov 3, 2023 5:23:20 AM

 

2023年11月3日

 

<写真提供=Neurophet社

脳損傷患者の治療は後遺症の悪化又は合併症予防などが主な目的となる。そのため、脳損傷患者の早期予測診断に対する臨床意志決定支援システム(CDSS)が開発されている。また、患者の回復やリハビリのために適時治療を提供するよう体的な診断法の開発が進められている。

江原テクノパークの24日報道によると、 Neurophet社は人工知能(AI)技術を基に「診断・治療ガイド・治療」全過程に渡る脳画像分析ソリューションを研究開発する専門企業として成果を出している。

Neurophet社の社名は「神経(Neuro)」と「預言者(prophet)」の合成語で、肉眼での観察が難しい脳の内部状態を示し、脳疾患の限界を乗り越えるため絶えず挑戦する先駆者の意味を持っている。

AI基盤の脳画像分析ソフトウェアNeurophet社の「AQUA」が今年5月米国FDAの承認を取得し、韓国国内では初めてグローバル・スタートアップ・イノベーション・プログラム「Startup Creasphere APAC2023」に選定されるなど脳疾患画像AIソリューション分野では先駆者の道を歩いている。

■江原精密医療産業規制自由特区の実証製品

Neurophet社は江原精密医療産業規制自由特区により実証され、脳損傷後遺症による障害を持った患者を対象に個別化された経頭蓋直流電気刺激(tDCS)治療を計画するソリューションを開発した。

AI技術を基に脳卒中による病変の有無を検出し(病変の大きさとその位置を含め)、病変とその周りの組織を区画化するソフトウェアだ。この製品は脳画像治療計画ソフトウェアととみに使用されるだけでなく、脳卒中による病変の大きさや位置を検出し、医療従事者の診断を支援する目的で使用されるというメリットがある。

Neurophet社のキム・ドンヒョンCTOは医工学分野最大の学術大会「 EMBC: Engineering in Medicine and Biology Conference 」に参加し、脳画像を用いて個別化された電子刺激治療に関る研究成果を発表し、大きな反響を得た。EMBCは電気電子技術者協会が主催するカンファレンスの中で、医療生命工学分野で世界から権威を認められた国際学術会だ。

■Neurophet社の「AQUA」米国FDA承認(510(k)Clearance)

Neurophet社の「AQUA」は自社の主力製品であり、 AI技術を用いて脳MRI(磁気共鳴画像)を分析し、アルツハイマー病、血管性認知症などの神経変性疾患から観察される脳萎縮と白質変性を分析する脳画像分析ソフトウェアだ。

独自開発したAIエンジンを基に5分以内に脳画像分析や区画化を行う。分析失敗率は0%で、全ての人種、年齢、性別に関わらず脳画像分析が可能な点が大きな特徴だ。

この製品の場合、今年3月シンガポールHSA承認(クラスB)を取得したのに続き、5月には米国FDA承認(510(k)Clearance)まで取得した。

さらに、脳MRI分析基盤のアルツハイマー病の原因物質として知られているアミロイドβタンパク質の危険度を予測する優れた技術力を認められ、韓国企業としては初めてグローバル・スタットアップ・イノベーション・プログラム「Startup Creasphere APAC2023」に選定された。

「関連記事:https://www.prnewswire.com/news-releases/neurophet-the-first-company-in-korea-selected-by-roche-diagnostics-for-startup-creaspheres-apac-innovation-program-301917230.html」

Startup CreasphereはRocheとPlug and Playが設立した世界最大のデジタルヘルス・ソリューション・イノベーション・プラットホームの一つだ。

革新医療機器及びデジタルヘルスケア技術を開発する競争力のあるスタットアップとグローバル企業間の共同研究を通じて、医療ソリューションを開発し、商業化可能なビジネスモデルを開発するプログラムを運営している。

Neurophetは8月から3カ月間ロシュ・ダイアグノスティックスから専門家のメンタリング、グローバルネットワーク交流などを含め、様々な支援を受けて研究活動を進めている。

Neurophet社のビン・ジュンギル代表は「最近アルツハイマー病治療薬レカネマブやドナネマブなど抗アミロイドβタンパク質抗体治療薬の処方と予後観察においてMRI及びPET画像分析技術が革新的に使用されると見込まれ、技術の高度化や製品商用化のために総力を注いている」と述べた。


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ソース:韓国『fnnews』 https://www.fnnews.com/news/202310241808329118