2023年12月1日
Emocogs社は認知症の前段階と呼ばれる軽度認知障害をデジタル環境で予防可能なデジタル治療薬を昨年開発した。軽度認知障害を治療する薬は今はない。 Emocogs社が開発したデジタル治療薬「Cogthera」は食品医薬品安全処から革新医療機器として指定された。 イ・ジュンヨン教授(Emocogs社の共同代表兼ソウル大学校医学部教授)の研究チームは、10年以上軽度認知障害について研究した。研究結果をアルゴリズム化させ、患者の認知能力に合わせて個人化さえれた質問を生成する。例えば`メロン’という単語を提示し、聞えてくるたびに拍手をするようにアプリが誘導する。アプリが音声でスイカ、イチゴ、メロンの順に単語をで提示すると、患者はメロンの単語に反応し、拍手をするという方式だ。
認知症診断を支援するスタートアップもある。 Neuroxt社と Neurophet社は磁気共鳴画像(MRI)を人工知能(AI)で分析した後、アルツハイマー病の因子を測定するソリューションを提供する。認知症の原因となるのは脳内に蓄積するアミロイドβとタウ蛋白だ。タンパク質の蓄積量を測定してから治療薬を投与し、認知症を遅らせることができる。MRI画像だけでは正確な測定が難しいのが現実だ。
陽電子放出断層撮影(PET-CT)は精度が高い反面、一回の撮影に約130万ウォンがかかる。両社はAIを活用してMRI撮影だけで PET-CTと同等の効果を得られる技術を開発した。
Neuroxt社は毒性タンパク質の蓄積を予測するプラットホーム「NEXT-ATN」を開発した。MRI画像の精度はほぼ90%だ。研究チームは開発をために、韓国では江南セブランス病院、ヨイド聖母病院、高麗大学病院のデータと海外では米国カリフォルニア州サンフランシスコ大学病院、米国アルツハイマー脳映像研究(ADNI)のデータなど6000人以上の脳映像を参考にした。
Neurophet社もこの分野で頭角を現している。Neurophet社はさらに一歩進んでアルツハイマー型認知症関連のトータルソリューションを来年発売する計画だ。 Neurophet社はアルツハイマー病の患者を対象とするが、Neuroxt社は治療薬に反応する人を選別するという点で違いがある。Neuroxt社は現在グローバル製薬会社とMRI分析術を用いて臨床試験を行っているという。カカオベンチャーズ・デジタルヘルスケアパートナー社のキム・チウゥン常務は28日「認知症治療薬市場には治療効果が証明された`デジタル治療薬’が続々と発売されている」とし「グローバルへの成長可能性が多きい」と予想した。
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