2024年1月17日
「DIPS1000+」の投資誘致主管機関のPEN Ventures社・Y&ARCHER社
米国シリコンバレーでそれぞれPEN-CIS、グローバルIRを実施
<写真:フランスDassault Systèmes社のAbhishek Bali氏(スタートアップ生態系ディレクター)がPEN-CISで発表している。>
「革新がそのまま事業的な成功に繋がるわけではない。企業が倒産し失敗するのは、技術が悪いとのことではなく、事業化がちゃんと出来ていなかったとの意味である。まさにここに企業型ヴェンチャーキャピタル(CVC)ができる役割がある」
米国のCimbal Capital Group(シムバル・キャピタル・グループ)のマネージングパートナーのChristopher Boone(クリストファー・ブーン)氏は、1月14日サンフランシスコで開催された「PEN-CIS(PEN Corporate Innovation Summit)」でこのように述べた。
シムバル・キャピタル・グループは2015年設立された、米国サンフランシスコ基盤の私募ファンド(PE)企業である。ソフトウェアとインターネットサービスに重きを置いて投資し、運用資産残高(AUM)は4億ドル(薬592億円)規模である。
PEN-CISは国内外のCVCらが集結して、投資動向と技術トレンドなどを共有するグローバルCVCネットワークプラットフォーム。スタートアップ企業のグローバル進出への支援に特化したアクセラレータ(AC)であるPEN Ventures(ペン・ヴェンチャース)社が定例的に開催している。
PEN-CIS、グローバルCVCネットワークプラットフォームとして位置づけ
今回のイベントは、韓国中小・ベンチャー企業部と創業振興院の「超格差スタートアップ1000+プロジェクト(DIPS1000+)」の一環であるグローバルIRプログラムと合わせて進められた。米国ラスベガスで開催された世界最大のIT・家電展示会である「CES2024」の閉幕後に訪れた参加者たちが殺到して、会場の熱気がより熱くなっていた。
ペン・ヴェンチャースは今回のPEN-CISにシムバル・キャピタル・グループをはじめ、△AWS(米国) △Applied Materials(米国) △Dassault Systèmes(フランス) △Bosch(ドイツ) △ Deutsche Bank(ドイツ) △ Zeon Ventures(日本)など、多様な国家の企業と投資企業の関係者を招請した。
韓国からは△HLベンチャース(HLマンド) △LGテクノロジーベンチャース(LGグループ) △KDBシリコンバレー(産業銀行) △IBK創工シリコンバレー(企業銀行)などCVC及び金融界の関係者、韓国投資公社(KIC)のようなグローバル進出支援機関の関係者らが参席した。
ディープテクスタートアップ企業は、△デルタエクス △エスシーエス △エイオールコリア △マイクロシステム △モライ△ディープインサイト △アイチップ △アルファソリューションズ △ネメシス △メティスエクス △エイバーチャル △オートテリックバイオ △セブン・ポイント・ワン △ドクターテール △グレードヘルスチェーン △ユスバイオグローバル △エントウィク △ビューブレインヘルスケア △ミュン △ゲノムインサイトテクノロジー △ヨト などが参加した。
パートナーのChristopher Boone氏はオープニングスピーチで、「破壊的な革新は、新しい市場を創出したり、従来の市場を大きく変化させる新しい技術の導入として定義される。交通、通信、教育、医療などのあらゆる分野にわたって、何処にも革新が存在する」と述べた。
続いて「破壊的な革新技術は新しい市場を創出したり、従来市場を大きく変化させるが、事業的な成功を収めることが難しいこともある。CVCはこのような技術を発掘して価値を創出する産業に転換する」とし、スタートアップ企業らとの協力意志を示した。
イベントに参加した他のCVCと投資企業らも各社が追い求める投資領域と技術分野を紹介し、韓国のディープテクスタートアップ企業らに積極的にサインを送った。
Applied Materials社の投資マネージャーのGil Kim氏は「単純な資本投入だけではなく、製造力量、販路開拓とノーハウ、顧客ネットワークなど、応用材料分野のスタートアップ企業に寄与できる力量を加える。研究室を越えて現場との間隙を乗り越えるように支援する」と述べた。
Y&ARCHER(ワイアンドアーチャー)、グローバルIRにて海外投資者と連結
PEN Venturesと共にDIPS1000+事業の投資誘致主管機関を担当しているY&ARCHER社は、当日PEN-CISイベントに合わせて韓国のディープテクスタートアップ企業のグローバルIRを進めて、彼らを海外の投資者に紹介した。
DIPS1000+の技術事業化の主管機関であるソウル大学校システム半導体産業振興センターも参加した。IR舞台でプレゼンしたスタートアップ企業らは、海外投資者からのフィードバックを受けて事業モデルを再点検し、グローバル進出のためのアドバイスを聞いた。
セブン・ポイント・ワン社の代表取締役のイ・ヒョンジュン氏は「ちょうど米国市場への進出のために頑張っていた最中であった。我々にとっては米国が最も大きい市場で、アプローチを続けている」とし、「今回のイベントを通じて友好的で親密に話を聞いてくれる海外の投資者と気楽に話を進めることができた」と述べた。
ソウル大学校システム半導体産業振興センターの教授のクォン・ホヨップ氏は「超格差スタートアップ企業のグローバル進出と投資誘致のために、Y&ARCHER社など投資誘致の主管機関との協力を拡大している。より多くの超格差企業への支援のために、領域にかかわらず協力していく」と強調した。
IRイベントを進めたY&ARCHER社の首席審査役のキム・カラム氏は「CES参加で苦労したスタートアップ企業らが、比較的に安らかな雰囲気でグローバル進出と投資誘致を準備できるように気を使った」とし、「このような場を様々な形で作っていく」と述べた。
一方、今回のグローバルIRプログラムのシリコンバレー日程に参加したディープテクスタートアップ企業らは、1月15日(現地時間)、最大規模のACとして投げられる「Plug in Play」をはじめ、国際弁護士などの現地の専門家と会って、シリコンバレーでの投資動向と法律・税務環境についてアドバイスを聞いた。
プログラムの最終日の16日には、グローバルVCであるSOSV(Sean O'Sullivan Venture)と、半導体装置業界の世界1位の企業であるApplied Materials社を訪問して、企業投資方向を聴取し、非公開IRを進めた。
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