一分以内で認知症をスクリーニングし、VRで治療を…SEVEN POINT ONE社、シニア市場を狙う

＜SEVEN POINT ONE社のVRデバイス＞

韓国の高齢化社会への速度が加速する中、韓国の認知症患者数は100万人になる予想され、シニアヘルスケアの比重はさらに高くなる見込みだ。Seven Point One社は認知症の高リスク群をスクリーニングする「AlzWIN」と仮想現実を活用した認知症治療ソリューション「SENTENTS」を持って、市場へ進出する計画だ。

4日、スタットアップ業界によると、国内シニア産業が急成長している。韓国保健産業振興院はシニア産業の市場規模が2020年の72兆ウォンから2023には168兆ウォンまで成長すると予想している。高齢認知症患者の場合、去年94万人を記録し、今後、認知症市場が拡大するという分析だ。

SEVEN POINT ONE社はデジタルヘルスケアスタットアップだ。7憶ウォンのシード投資誘致に成功し、去年から認知症スクリーニングや治療などを含むサービスを提供するソリューションを発売し、今年からは、事業化に向け取り組んでいる。

認知症は早期発見と治療が重要な病気であり、定期検査が必要だ。だが、認知症に対するネガティブな認識や高い医療費などで早期発見が難しくなている病気の一つだ。SEVEN POINT ONE社が提供するソリューションは分かりやすい検査を基盤とし、認知症へのアクセスを高めたと評価さえている。

SEVEN POINT ONE社の「AlzWIN」は人工知能(AI)技術を用いて認知症高リスク群を検知するスマートシステムだ。「AlzWIN」の場合、盆唐ソウル大病院で3相以上の臨床試験を経て精度を更に高めた。

検査はアプリやウェブサイト、電話などで行い、被検者は1分以内にAIの質問にあった回答する方式だ。AIは20種類の判断基準を基に、認知機能を測定し、点数化する。AIが付けた点数によって、認知症高リスク群が選別される。

SEVEN POINT ONE社は高齢者を対象に「AlzWIN」テストを行った。認知症安心センターで高齢者2500人を対象に認知症検査を行った結果、160人余りから認知症の危険性が検知された。「AlzWIN」が検知した認知症高リスク群のうち、実際多くの高齢者が認知症と診断されるなど、高い精度を示した。

また、SEVEN POINT ONE社は認知症治療ソリューション「SENTENTS」も提供している。認知機能改善を目指し、VR技術と認知行動療法を融合させた。

「SENTENTS」は認知行動療法の一つである記憶回想法に集中している。認知症や認知機能の低下と診断された患者を対象に、VR技術を活用して幸せだった記憶を思い出させ、幸福指数とプライドを高める治療方法だ。VR画像は、10分前後で短時間の集中が可能なコンテンツとして制作された。

患者はVRを通じ、60ヶ所以上の場所を体験することが出来る。1980年代の故郷の風景や済州道の海、音楽会などえを含め、様々な場所への体験でき、懐かしい過去の記憶を思い出す。SEVEN POINT ONE社は「年齢や性別、故郷など患者情報を基に様々な画像コンテンツを制作している」と語った。

「SENTENTS」は実際利用効果も実証された。SEVEN POINT ONE社は4ヶ所の老人施設で96人を対象に二ヶ月間「SENTENTS」のVR治療を行った結果、被検者の平均憂うつ感は67%減少し、幸福感は86％増加したことが分かった。「SENTENTS」は脳波を活発化させると同時に、集中力も向上させる効果があった。

最近、京畿道広域認知症安心センターはSEVEN POINT ONE社のソリューションをスマート認知検査システムとして選定した。今月から、京畿道広域認知検査安心センターで高齢者の為の認知症ソリューション事業を展開していく計画だ。

SEVEN POINT ONE社のイ・ヒョンジュン代表は、「来年の国内事業拡大を目指し、自社ソリューションの医療機器化ステップを踏んでいる」とし「グローベルへの進出も計画しており、最近は日本や米国などへの輸出を検討している」と述べた。





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